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笹幸恵
2023.1.8 12:30日々の出来事

「常識の海に沈めろ」って大事な言葉だ。

昨日の生放送、参加させていただき
ありがとうございました!
楽しくおしゃべりできました。
笑撃のコート事件で何を話していたのか
すっこーーーんと抜けてしまったけど。


そうそう。「常識の話」です。

あまりに非常識、あまりに異常、
あまりに荒唐無稽、あまりに支離滅裂。
これらがあまりにひどいと、
もう相手をするのも面倒臭くなる。
かかずらうのはイヤになる。
だけど、そこでもうひと踏ん張りしないと
いけないんだな。

「無謀」の代名詞のように語られているインパール作戦。
なぜその作戦が決行されたのか。
陸軍軍人は皆が皆、非常識だったのかというと、
そうではない。
最初は多くの人が反対していた。
しかし作戦準備という中途半端な状態のとき、
理性的な人は大きな声をあげないままだった。
「まさかこんな無理筋な作戦、”常識的に考えて”
通るはずがない」
そう考えていたのだ。
明確に反対の声を上げる人も、異動などで去っていった。

結果、作戦に賛成する人の声が大きくなり、
決行されたのだ。


竹内久美子のような
「愛子さまの立ち位置がおかしい」だの
「世襲は男子が常識」だの
「女性天皇になると日本は滅びる」だのといった
荒唐無稽な男系原理主義者の言い分も、
「バカバカしい」と放置しておけば、
いつの間にかそれが「常識」として
まかり通ってしまうかもしれない。
さすればインパール作戦の二の舞だ。

「常識の海に沈めろ!」という言葉は、
歴史の教訓でもある。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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